【初心者向け 菌ちゃん農法 畝づくりの手引】失敗談とあわせて詳しく解説

菌ちゃん農法
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しばふ
しばふ

ど〜もしばふです!菌ちゃん畝を実際につくってみて気づいたことなどを、まとめました。参考になれば幸いです。

準備したもの

  • スコップ
  • 唐鍬(とうぐわ)
  • メジャー
  • ロープと固定する金具
  • 合板
  • 幅180cmの黒マルチ(菌ちゃんふぁーむ)
  • マルチ押さえ
  • 気合い

石灰がある場合は、畝をつくる前に土に混ぜ込んでください。
それについては畝づくりに向けて【畑にかき殻石灰と木炭を撒いた】の記事で解説しています。

1.畝づくりにとりかかかる前に・・・

 畝の周りの通路が水浸しになると菌ちゃんは消えてしまいます・・・。
そうならないためにも、畑の排水状況を確認してください。

雨が降った後に水たまりがなかなかなくならないような水はけの悪い畑は、畑の外に排水ができるよう土地の低い方にはけ口をつくり水が流れるようにしてください。

しばふ
しばふ

しばふが借りている畑は高いところにあり、水はけがよかったのではけ口はつくらなかったよ。

2.畝を立てる

 丸太を畝に埋め込む方法と埋め込まない方法、2つの方法があります。
本記事は、埋め込まない方法の解説です。

丸太を埋め込むと、5〜10年は枝や草などの補充をしないで野菜が育てられます。
もし丸太が手に入るなら、こちらの方法をおすすめします。

しばふ
しばふ

しばふは、2つ目と3つ目の畝には丸太を入れたよ

1-1.目安をつける

畝の形は下辺が130cm上辺が100cm高さは45〜50cmになるようにします。

畝を複数つくる場合、畝と畝の間は40cmぐらい歩けるように確保します

しばふ
しばふ

100円ショップで購入したロープと金具をを使ったよ

1-2.溝の土を畝にのせる

 無心で土を掘ってはのせてを繰り返します。普段しない動きなので腰や手が痛くてなかなか進みませんでした。

これが重労働でけっこう大変・・・ 菌ちゃん農法畝づくり
タイムラプスだとあっという間だけど、実際はなかなか進まない 菌ちゃん農法畝づくり

 お気づきの方もいるかもしれませんが、どんどん掘っていくので目安をつけた130cmのラインが下辺にはならないんですよね。
下辺はもっと下の位置で130cm以上になりますが全然問題ないです。
むしろこれぐらいの幅がないと上辺で100cmとるのが難しいと思います。

1-3.畝を台形に整える

 畝を台形にするとき上辺の幅は100cmぐらいはとれるとよいです。畝表面の面積が広ければ、その分多くの野菜を植えつけられるからです。

しばふ
しばふ

土が乾燥していてポロポロ崩れちゃうから台形をつくるのが大変だったー!ある程度湿っている土のほうがやりやすいです。

というわけで、急きょ100円ショップで合板を購入し使ってみました。
結果、めちゃくちゃよかったです。これがなかったらきれいにつくれなかったです。

しばふ的アドバイス

・土が乾燥していると整形しづらいので少し湿らせるとよい
・側面に木の板を当てて土を落として直角にするようなイメージでやるとよい

しばふの失敗談

12mの畝全てを台形に整えてから高さを計測したら高さが40cmしかなかったというミスを犯しました。プラス10cmのために再度掘るという手間がかかったので、台形が一部できた時点で高さと幅を測ってみてください

1-4.畝の上部を平らにする

 レーキを使って畝の表面を平らにします。レーキがない場合は、木の板などで代用できます。

1mの幅を取りながら畝を整える/菌ちゃん農法 畝づくり
しばふ
しばふ

しばふは、唐ぐわで代用したけど使いづらかったよ

そして、悪戦苦闘しながらもゆっくりペースで5日目で完成!

苦労した分達成感はひとしお

2.有機物(枝や草など)をのせ、土をかぶせる

2-1.種類について

種 類詳 細
枯れ草セイタカアワダチソウのような茎がかたい草がよい。
できれば数ヶ月雨ざらしにする。
もみ殻水をはじかなくなるまで6ヶ月ほど雨ざらしにする。
竹や笹竹は1〜10cmの長さにする。
紫外線に当てたり踏んだりしていると自然と割れる。
落ち葉数ヶ月雨ざらしにする。スギの葉がおすすめ。
枯れ枝簡単に折れるようなボロッとしたものを10cmぐらいに切る。
3〜5cmのチップ状のものがあると便利。
天然繊維天然繊維100%のものを使用。綿や麻、ウールなど。
しばふ的アドバイス

拾うと同時にバキバキ短く折ったほうが、あとで短くする手間がなくなるのでおすすめです。バキバキ折れないようなかたくて新しい枝は菌ちゃんのエサに適していませんが、使うことはできます。

こんな感じの朽ちた枝だと菌ちゃんが早くきてくれます。これは長いので短くカットします。

枝や草を集めたときの記事はこちら↓です。

2-2.量の目安

種 類
枯れ草乾燥した状態で1㎡あたり約5kg。
もみ殻1㎡あたり70〜80ℓ。
竹や笹1㎡あたり40ℓ。
落ち葉乾燥した状態で1㎡あたり約5kg。
枯れ枝1㎡あたり45ℓ。

一種類だけでもできますが、数種類を使ったほうがおすすめです。

菌ちゃんのエサとなる有機物 今回は木の枝、落ち葉、草、もみ殻を用意しました

2-3.のせる順番

 今回しばふが用意した材料だと、のせる順番は枝→落ち葉→草→もみ殻です。

    落ち

     

    もみ殻

畝の表面より空気の少ない下のほうが腐りやすい。だから、分解されにくく腐りにくい枝や落ち葉からのせていく

引用元:菌ちゃん野菜づくりオンライン通信講座
しばふ
しばふ

少しややこしいですが、腐りやすい草は上にのせると覚えておきましょう。

2-4.土をかぶせる

 溝からとった土を2〜3cm程度のせます。また、刈り草をのせた場合は上から軽く押さえることで土が草の中に入るようにします。このとき、適度にすき間を残すことで菌ちゃん(糸状菌)が増えやすくなります。

菌ちゃんのエサをのせた畝
土をかぶせる理由

乾燥防止
空気の量を調整

菌ちゃん
菌ちゃん

酸素適度な湿り気がだ〜いすき!水浸しになると死んでしまうよ・・・

しばふ的アドバイス

落ち葉や草、もみ殻など飛ばされやすいエサをのせたら、土を被せるところまで一気にやるのがオススメ!この日の夕方、突風が吹いたんだけど土のおかげで飛ばされませんでした。

しばふ
しばふ

土を被せたあとに畝幅を測ってみたら90cmしかなかったです。成形段階で100cmを確保しておいてよかったです。

3.ひと雨当てる

 一度、雨にさらして畝全体にしっかりと水を吸収させます。雨が降らない場合は水をかけてもいいですが、雨のほうがしっかりと湿るので雨を待つことをおすすめします。

雨が降ったあと、畝の周りの溝に水がたまっていないかを確認します。
なかなか水が抜けない場合は、畑の外へ水が流れるように溝の高低を調整します。

4.黒マルチを張る

4-1.マルチ押さえを使う

 幅180cmの黒マルチで畝全体をおおいます。マルチが緩まないようピンと張りながら50〜60cm間隔マルチ押さえを刺して止めます。

側面が丸出しですが、数ヶ月後有機物のカサが減ったらマルチが少し緩むので張り直します。
菌ちゃんふぁーむで販売しているマルチは10mなので、何も考えずに12mの畝をつくるとこうなります・・・

マルチ押さえは地面と垂直に刺したほうがしっかりと固定されるのでよいとのことでしたが、
ご覧の通りマルチの幅が全然足りず垂直に刺すことができませんでした。

でも幅が足らなくても問題はありません。メリットは空気が入りやすデメリットは雑草が生えやすい、それだけです。

黒マルチを使う理由

・雨で畝が水浸しになって糸状菌が消えてしまうのを防ぐ
・乾燥を防いで適度な湿り気を保つ

しばふ
しばふ

しっかりと高さのある畝だと幅200cmのマルチでもいいかもしれません。マルチが覆われていない部分は雑草が生えやすくなるだけで特に問題はないですが、側面全てが覆われるのが理想です。

4-2.マルチに穴をあける

 酸素を必要とする菌ちゃんのために、畝の肩の部分に穴をあけます。真ん中のほうだと雨が入り込みやすくなるので左右の隅にあけます。

手で引きちぎって穴をあけた
穴あけ器できれいにあけた畝2号と3号

菌ちゃん先生は、「何cm間隔なんて分からない、テキトーです!」といいながら太い枝を刺して穴をあけていました。
私もテキトーにあけまして、最後に測ってみたら約15cm間隔でした。

5.重しをのせる

 重しはレンガコンクリートブロッックなどでOK。土は雨が降っても流れにくい粘土質や固めの土がおすすめです。もし、土が雨で流れてしまったら追加してください。

・重しの間隔は目安として20cm
・重しをのせる位置は畝の中央ではなく(雨水が中央にたまるのを防ぐため)

菌ちゃん農法/畝づくり 重しをのせる。石は畑の貸主さんにお借りしました
重しをのせる理由

重しの下が毛細管現象により水分が上がってきて、菌ちゃんが好きな適度な湿り気を保つことができるからです。

マルチを張り直すときなどに、重しの下を確認してみて乾いていたら水をかけて重しをもっと重くするとよいです。

6.菌ちゃんに気持ちを伝える

 「菌ちゃん、ありがとう!」と声に出して感謝の気持ちを伝えます。菌ちゃんも生きているので、気持ちを伝えることはとても大切なことです。

菌ちゃん
菌ちゃん

声をかけてもらえるのはとっても嬉しいよ

 菌ちゃん先生によると、男性より女性、女性より子どもが声をかけると効果があるとのこと!
ぜひ、子どもと一緒に声をかけてみてください。

これで畝づくりはほぼ完成!
あとは2〜3ヶ月、菌ちゃんがきてくれるのを待ちます。寒いと菌ちゃんが活動しないので、低温期の12〜2月はカウントしません。5月に植えつけをしたい場合は、2月までには畝づくりを終わらせておくとよいです。

まとめ

簡単にまとめると・・・

①排水状況の確認
②畝をつくる
③枝や草をのせる
④土をかぶせる
⑤ひと雨まつ
⑥マルチを張る
⑦重しをのせる
⑧感謝の気持ちを伝える
⑨数ヶ月寝かせる

という流れです。

注意点としては、都度計測をすることです。
高さや幅が予定通りとれているか、早めにチェックしてみてください。

菌ちゃん農法ではこの畝づくりが時間と労力を費やす一番大変な作業ですが、一度つくればず〜っと利用できるので最初だけ気合を入れて頑張ってみてください。

より詳しく知りたい方は、菌ちゃん農法の本がおすすめです。
また、オンライン通信講座では動画でわかりやすく菌ちゃん先生が解説してくれます。

一人でできるか不安だな、枝や草を集める時間がないんだよな、いろいろなお悩みもあるかと思います。そんなときは、『菌ちゃんのウネ作り屋さん』に相談することもできます。

菌ちゃん野菜を育てた経験と菌ちゃんふぁーむ主催の1日研修会を受講した人に手伝ってもらえます。近所にいたらラッキーですね。

しばふ
しばふ

しばふは、夏野菜の栽培に成功しており菌ちゃん農法の素晴らしさを実感しております。ぜひ一緒に菌ちゃん農法ライフを楽しみましょ〜!

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この記事を書いた人
しばふ

・ぐ〜たら大好きなアラフォー主婦

・HSP気質あり

・人と会った日は家で反省会しちゃうタイプ

・購入品を忖度なしでレビュー

・菌ちゃん農法にチャレンジ中
【2023/6】菌ちゃん農法についてオンラインで勉強をする
【2023/8】20坪の畑を借りる
【2023/12】菌ちゃん畝1号完成
【2024/4】菌ちゃん畝2・3号完成
【2024/5〜】夏野菜の栽培におおむね成功させる
【2024/9〜】秋冬野菜の栽培を始める

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