
ど〜も、干し芋を食べて歯の詰め物が取れたことが2回もあるのに干し芋がやめられないしばふです!そんな干し芋大好きしばふが、自家製干し芋の食べ比べをしてみました。
天日干しのほうが、市販の干し芋のようで美味しかった。
さつまいもの選び方
1.大きさ
干し芋づくりは、さつまいもを選ぶところから始まっていると思ってください。
大きさは、小ぶりなものが適しています。
なぜかというと、カットせずに丸ごと加熱するからです。
加熱方法は蒸し器・鍋・炊飯器などがありますが、あらかじめ加熱方法を決めてそれにおさまる大きさのさつまいもを選ぶのがいいと思います。

試しに超特大さつまいもでつくったら大失敗した話は記事の後半で・・・
2.品種
干し芋は、ほくほく系よりもねっとり系の品種がおすすめです。
紅はるか・安納芋・シルクスイートなどです。


干し芋づくりがしたかったので、しばふは安納芋とシルクスイートを栽培したよ
オーブンでの干し芋づくり
2024年冬に3回ほどつくりましたが写真の撮り忘れもあったことから、別日の写真と混じっています。ご容赦いただければ幸いです。
オーブンでのつくりかた
1.さつまいもを加熱する
さつまいもを皮ごと蒸すか茹でるなどして柔らかくします。炊飯器に入る大きさなら炊飯器の玄米モードでもできるようです。
蒸し器を持っていないのですが、茹でるより蒸したかったのでなんちゃって蒸し器で蒸すことにしました。
沸騰したら蓋をして弱火でじっくりと30〜60分ほど蒸します。時間はさつまいもの大きさで変わりますが、目安は竹串が抵抗なくスッと刺さるぐらいです。


加熱しすぎるとカットするときに崩れやすく、加熱が足りないとシャリシャリの固い干し芋になってしまいます。小まめに加熱具合を確認してみてください。
2.皮をむく
熱いほうが皮がむきやすいので、やけどに気をつけながら熱いうちにむいてください。
包丁と親指で皮をはさみめくるようにむきました。

・加熱する前に30分間水に浸けておく
・皮を厚めにむく
3.カットする
熱いと崩れやすいので冷めてからカットしましょう。厚みは0.7〜1cmぐらいで、繊維に沿って縦や斜めに切ります。いもの大きさでも変わってくると思いますが好みですね。


斜めと縦どちらも試してみましたが、斜めのほうが崩れにくくしっかりした印象でした。加熱しすぎた場合は、斜め切りのほうがよいかもしれません。
4.天板に並べオーブンで加熱する
天板にクッキングシートを敷いて重ならないように並べる。
100℃に予熱したオーブンで60分加熱し、裏返してさらに60分加熱する。



合計120分だと表面がまだ湿っていたので、さらに30分加熱しました。厚さの違いや好みがあると思うので様子をみて加熱時間を増やしてください。
オーブンのメリットとデメリット
メリット
・天日干しよりも手軽に早くつくれる
・干しカゴやざるなど干すための道具が必要ない
・天候に左右されない
デメリット
・市販品のような干し芋にはならない
・2時間加熱するので大量にはつくる場合は時間がかかる
天日干しの干し芋づくり
カットするところまでは、上記のオーブンでのつくり方1〜3までと同じです。
ただ外で干すため晴天が続く日に行う必要があります。そこだけ気をつけてください。
4.干しかごに並べて干す
6日間バージョン
日当たりのよい2階のベランダで干しました。毎日いもを裏返すことと、夕方には室内(玄関)に取り込むことを忘れないように気をつけ、それを6日間繰り返しました。






3日間バージョン
2日目に裏返すのを忘れてしまい、3日目に一度だけ裏返しました。夜は室内に取り込みました。



3日間と6日間では違いはありましたか?

6日間のほうがより水分がぬけて凝縮されているような気もしましたが、味も食感も大差はなかったです。
天日干しなら3日間で十分に美味しい干し芋ができる
ちょっとお高めですが、ナチュラルカラーで可愛いこちらの干しかごを使用しています。
天日干しのメリットとデメリット
メリット
・市販品のような干し芋がつくれる
・水分がしっかりと抜けているので長期保存ができる
デメリット
・手間暇がかかる
・天候に左右される
オーブンと天日干しの比較
オーブンでつくった干し芋と、3日間天日干しをした干し芋を比較しました。
1.味わいの違い
味はどちらも美味しかったです。天日干しのほうが少し甘いかな?と感じましたが大差はなかったです。
2.食感の比較
食感が全く違いました!
・しっとりと柔らかく、干し芋感があまりなかった
・ほくほくしており簡単に半分にすることができた
・水分がほぼぬけていてカチカチ
・食べると奥歯にくっつく
・ほくほく感はなく引きちぎらないと半分にできなかった
動画で比較
おすすめの食べ方と保存方法
オーブンでつくった干し芋はかたくないのでそのままで食べられますが、天日干しのほうはカチカチなので温めて柔らかくしてから食べるのがおすすめです。
1.トースターで温める
おすすめはトースターで温める方法です。冷凍前とほぼ変わらずに美味しく食べられます。
2.レンジで温める
時短したい場合はレンジがおすすめですが、味は落ちます。水分がぬけてカリカリのチップスみたいになってしまいました。温めるときは、少し水を垂らしラップをかけてください。
写真で比較

【左】水・ラップなしでレンジ
【中央】水・ラップありでレンジ
【右】トースター
左の干し芋は水分量がかわってしまっているのが一目でわかります。食感も干し芋ではなくさつまいもチップスでした。
1番美味しいのは右のトースターで温めた干し芋でした。
3.余ったら冷凍保存
一度に食べきれなくても冷凍保存できるので大丈夫。フリーザーバッグなどで冷凍保存し、上記の方法で解凍したらいつでも美味しい干し芋が食べられます。
保存方法のほか、干し芋についていろいろ分かっちゃう照沼さんのHPが参考になります。
失敗バージョン
鍋に入れた時点で失敗する予感大でしたが、わずかな可能性にかけて特大さつまいもでチャレンジしてみました。蒸して1時間半が経っても全然火が通らないので途中からゆでに変更しましたが、それでも全然柔らかくならない。



中心までなかなか火が通らないので諦めて、固いままカットしました。




かたくてシャリシャリで全然美味しくなかった・・・。
まとめ
オーブンでなんちゃって干し芋はつくれますが、本格的な美味しい干し芋には太陽のパワーみなぎる光が必要なのだと実感しました。
- さつまいもは小ぶりなものを選ぶ
- 中心までしっかりと加熱する
- 市販品のような干し芋をつくりたいなら天日干し

失敗を踏まえ、以上の3点が美味しい干し芋をつくるために特に大事なポイントです。
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